第7回:Soul Power Instruments MXR M80 Bass DI+ 190 mod. ver. 2.0のレビュー

 最近はゲームの記事ばかりだったので、たまには機材マニアらしく使用している機材のレビューをします。

今回レビューするのは、"Soul Power Instruments MXR M80 Bass DI+ 190 mod. ver. 2.0"です。

名前の通り、"MXR M80 Bass DI+"をSPIがモディファイした逸品です。

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 この機材との出会いは、手持ちのDarkglass Alpha Omega ultraに組み合わせられそうな系統の歪みペダルを探しに地元の島村楽器出向いた際に偶然中古品として置いてあったのを発見した時でした。

ikuo氏のサウンドは以前から動画等で幾度となく耳にしており、彼が創り出す音の中核を成す機材に対面したとなっては見逃す事など出来ませんでした。

 

※詳細なスペックはSPIの公式サイト(以下リンク)を参照、詳しいモディファイ内容等が記載されています。

spi-soulpower.com

 

 

 

 実際にボードへ組んで使用した感想としては、

・内蔵されている"190 Boost Buffer"のお陰で原音のパワーが明らかに増しています。

しかし、原音への忠実さが特徴だったクリーンチャンネルが差し替えられている形になっているので、此処はトレードオフと言った所でしょうか。

私はこの音色に概ね満足していますが、強いて言えばややローが強めな点がネックです。

前段に置いているAlpha Omega ultraのイコライジングでローを少し削って調整していますが、ちょっと勿体無い気はします。

 

・歪みが使い易くなりました。

モディファイ前は腰高になってしまいがちだった歪みですが、クリッピングダイオードを変更したお陰か、どっしりしつつもMXRらしい歪みになっています。

以前は歪みの扱いに難儀していましたが、このペダルになってからは違和感無くメインの歪みとして組み込む事が出来ました。

 

・歪み回路に搭載されているmidのフリケンシー/ブーストのツマミが音作りの幅を更に広げます。

ネット等でよく出回っている初期型にはこのツマミがありませんでした。

恐らくこの仕様はver. 2.0のみに搭載されていると思われます。

コレのお陰で、

ケース1:クリーンのmidは抑え目のドンシャリにする、逆に歪みはmidを突く様にイコライジング

ケース2:クリーン・歪み双方でmidをブーストし、ソロで目立つ音作りにする。

ケース3:歪みの質をフリケンシーで自在に変える。

様々な用途が考えられます。

 

 私はボードの最後段に繋ぎ、

①クリーンチャンネル(190 Boost Buffer)

・前段で作った音の仕上げを行う。

②歪みチャンネル

・Alpha Omega ultraの歪みと併せて、程良くmidを含んだモダンなサウンドを作り上げる。

以上2点の役割をこのペダルで担っています。

当初はバッファー目的で最前段に置く事も考慮していたのですが、Alpha Omega ultra→MXRの順で繋いだ際の歪みが一番好みだった為、この位置に落ち着いています。

 

 中古で出回っている玉数は圧倒的に少ないですが、他の方も見掛ける機会があったら是非このペダルを試して貰いたいです。

良い意味でMXRとは違う音をしているので、先入観で及び腰になりがちな方でも使い易い筈です。